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ココナラの手数料が高い理由|他サービスとの比較や使い道も解説

むぎちゃん
ココナラって悪い評判に「手数料が高い」とあったけど、、、ココナラの手数料や他のサービスはどれくらいだろう?相場や手数料を取られる理由も知りたいです!

 

こんな悩みをお持ちの方へ実体験を元にお答えします

 

☑️本記事の内容

  • ココナラ手数料の種類|まとめ
  • ココナラと他のサービスの手数料を比較
  • ココナラのサービス手数料は何に使われるのか?
  • ココナラの手数料が高い理由|他サービスとの比較や使い道も解説|まとめ

 

☑️本記事の信憑性

  • この記事を書いている筆者は、3年前にサラリーマンから独立して、コンサルを中心とした「複業」を常に5社くらい実施しています。
  • 複業をこなす傍らでブログ運営を行い、ココナラやビザスクなどの「スキルシェア」による副業を、月に1回くらいのペースで行っており、3年間の受注回数は30回ほどです(2019年はほぼお休みしてました)。

 

業界最大手のスキルシェアサービス「ココナラ」は、誰でも無料で参加できて自分の「スキル」を時間で切り売りする話題のサービスです。

ココナラは一般のクラウドソーシングサービスとは異なり、依頼主が受託者を募集するサービスでありません。

自分で販売したいスキルを「受注」してもらうサービスで、仕事は探すのではなく「売る」時代になってきたと言えるでしょう。

しかしながらココナラを始めようとネットで調べたり、実際やってみて出てくる不満や悪評に「手数料が高い」と言う意見が多くみられます。

本投稿ではココナラの手数料について整理し、他のサービスとの比較や手数料を取る理由などを、事業やマーケティング視点で解説します。

この記事を読むことでクラウドソーシングとの違いや、手数料の仕組みが理解できて少しだけ「納得感」を持ってココナラに取り組むことができるようになります。

 

 

 

ココナラ手数料の種類|まとめ

ココナラは出品者が会員登録をしたり、出品するための初期費用や月額会費はかかりません。

商品毎に設定する「トークルーム」を利用し、取引完了時に計算ルールに基づいた手数料金額が販売額から差し引かれ、手数料には消費税もかかる仕組みです。

しかしながら「計算ルールに基づいた手数料」は、通常サービスの中でも販売金額で異なったり、利用するサービスによっても従量計算方法が異なります。

 

 

ココナラの手数料計算ルール|通常サービス

トークルームごとの販売金額 手数料の料率
 1円〜5万円以下 25%(税別)
 5万円超〜10万円以下 20%(税別)
 10万円超〜50万円以下 15%(税別)
 50万円を超える金額 10%(税別)

通常サービスとは「テキストサービス」「ビデオチャットサービス」で販売することが該当しますが、金額によって手数料が異なります。

また販売手数料はサービスの本体価格のほかに、オプションの追加料金や「おひねり」と言われる投げ銭のようなもの全ての合計にかかってきます。

 

ココナラ手数料計算の注意点

例えばサービスが51万だった場合、手数料が「51,000円」と言うことではありません。

51万のうちの「1円〜5万円」までには25%の手数料がかかり、それ以降も上記の図の手数料で段階的に該当金額にかかっていきます。

また販売額が5万円の場合は25%の手数料=13,750円がかかりますが、この13,750円に消費税10%がかかります。

そのため合計で15,125円の手数料になるため、実質は手数料率が30%くらいになってしまいます。

 

メモ

計算方法を理解していないと、思ったよりも手数料が高かった!損した!と言う意見が出てくる原因にもなりますね。

 

 

ココナラの電話サービスの手数料は?

ココナラで販売できるスキルの中には「カウンセリング」のような対話もあります。

特に人間関係の不安や人生相談などは、カウンセラー資格を持った販売者が相談を受けることができますが、人物像がわかりづらい電話相談でのニーズがあります。

そのためトークルームには「電話相談」と言う方法でスキルを売る事もできます。

 

ココナラ電話サービスの手数料

相談者の電話サービスの相談料は1分あたり100円になっています。

利用時間の合計から手数料を差し引いた額が出品者に入りますが、手数料に換算すると40%〜42%くらいになるため手数料が高い!と感じてしまうかもしれません。

 

出品者の報酬

  • 相談料100円/分の場合41円
  • 相談料120円/分の場合49円
  • 相談料140円/分の場合59円
  • 相談料160円/分の場合66円
  • 相談料180円/分の場合74円
  • 相談料200円/分の場合83円
  • 相談料220円/分の場合91円
  • 相談料240円/分の場合99円
  • 相談料260円/分の場合107円
  • 相談料280円/分の場合115円
  • 相談料300円/分の場合124円

 

電話相談手数料が高い理由

ココナラの電話手数料が高い理由は、ズバリ電話回線を使うからです(当たり前)。

フリーダイヤルで着信者が通話料金を負担する場合、固定電話利用で県外の通話だと60秒で30円くらいだったり、携帯電話から着信を受けると15秒くらいで130円とかかかります。

最近はいろんな音声サービスがあるので、通話料の事を忘れがちですが電話代って高いんです。。

 

ココナラ電話サービスの特徴

ココナラのアプリを使って通話相談をすると、相談料は電話と変わらず1分で100円ですが、出品者の報酬は1分あたり41円以上になってきます。

また取引相手に支払いカード番号や金融機関の口座情報を教える必要もなく、電話番号も通知されないので安心です。

 

 

ココナラと他のサービスの手数料を比較

ココナラの手数料は他社のサービスと比較してどうでしょうか?

インターネットで良く比較されているサービスとココナラの手数料を整理してみました。

また同じ感じに見えて微妙にビジネスモデルが異なるため違いも解説します。

 

 

ココナラと他社シェアリングやクラウドソーシング手数料

サービス     販売金額    手数料(税別)
ココナラ  1円〜5万円以下 25%
 5万円超〜10万円以下 20%
 10万円超〜50万円以下 15%
 50万円を超える金額 10%
ランサーズ  10万円以下の部分 20%
 10万円超~20万円以下の部分 10%
 20万円超の部分 5%
クラウドワークス  タスク形式での場合 20%
 10万円以下の部分 20%
 10万円超〜20万円以下の部分 10%
 20万円超の部分 5%
Bizseek 
 
 10万円以下の部分 10%
 10万円超の部分 5%
SKIMA  500円~20000円 20%
 20,001円~50,000円 15%
 50,001円~ 10%
ストアカ  5万円未満 20%
 5万円~10万円 17%
 10万円~20万円 14%
 20万円以上 10%
 ビザスク  一律 30%
 BASE  売上の3%+(決済手数料3.6%+40円) -
むぎちゃん
一律に比較すると自分の売りたいサービスの金額帯によっても、良し悪しが変わりそうだね。。

 

スキルシェアタイプ

  • ビザスク|スポットコンサルサービス
  • ココナラ|スキル販売のプラットホーム(万能型)
  • ストアカ|「学び」のスキルシェアマーケット
  • SKIMA|イラスト中心の販売サービス

自分のスキルを時間で切り売りするタイプのサービスで、これらのサービスがスキルシェアに分類されます。

ビザスクはクライアントになる依頼主のほとんどが法人で、一部上場企業や大手の会社も利用しておりちょっと特殊です。

そのためビザスクの営業担当が、案件獲得の手間などもあるため手数料は一律30%で高めです。

筆者はビザスクを利用していますが、個人の営業力では出会えない企業や機会がビザスクから生まれるので、30%の手数料を高いと思ったことはありません。

対人型の派遣コンサルの方がもっと手数料が高いです。

ストアカやSKIMAは、ココナラが25%の手数料を取る販売帯を20%の手数料で設定しており、他の販売価格帯も手数料が下がる分岐額が低めです。

 

メモ

後述しますが販売者にとっては購入ユーザー数やサービスの稼働率が重要です。ココナラは確かに販売手数料が高いですが、ジャンルが広くユーザーが多いメリットがあります。ココナラ含めた複数のサービスで同じパッケージを販売することがベストです。

 

 

クラウドソーシングタイプ

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • Bizseek

ココナラの手数料が高いと言う情報を調べると、高確率でランサーズなどのクラウドワークとの比較を良く見かけます。

本来はビジネスモデルが異なるので、本来は比較対象にならないのですが参考までに整理しました。

クラウドワーク系はスキルシェアと違って、依頼主のお仕事募集内容に従って仕事を獲得するサービスです。

そのため売りたいと思うスキルや制作物があっても、売り込みをするようなマーケットプレイスではありません。

手数料だけで言うと低価格帯の25%手数料が20%だったり、高額取引の手数料が5%だったりしますが比べてもあまり意味はありませんよね(笑)。

 

メモ

実はクラウドソーシング系サービスの方が、手数料に対する不満が大きいです。なぜならユーザーは仕事を獲得するため、案件を探したり試用試験があったり多大な労力を要するからです。その点でスキルシェアは一度パッケージを作ってしまうと「置いておく」だけなので労力は少なくて済みます。

 

 

通販プラットホーム

BASE

これもなぜかココナラとの手数料比較で挙げられていることが多いです。

BASEは本来、商品や製品の完成品を売る通販プラットホームです。

近年は自分の書いたイラストだけでなく、便利なエクセルフォーマットを売ったりなど商品だけでない売買が増えてきました。

見ると贋物やパクリ商材まで怪しさ満点なのが多いです(笑)。

ただ洋服や雑貨を中心に真っ当な通販ビジネスをしてきた企業が多いため、ユーザーもそのようなストアーを目当てに構成されています。

ただし売上金が振込されなかったり、購入した商品が届かないなどのトラブルは日常茶飯事のため、自力で解決する必要があります。

 

メモ

BASEは出店基準が低く、決済手数料を含めて最安値の通販プラットホームです。そのコスパを悪用してSNSやメルマガで集客し、悪質な情報商材を買わせる「場所」としても悪用されています。製品ならまだしも、スキルをそのような悪質業者と横並びで販売するのはハードルが高いですね。

 

 

ココナラのサービス手数料は何に使われるのか?

サービスの利用手数料の高い安いはありながらも、どの企業も手数料自体はとっています。

このような業態は商品やサービスの流通額ではなく、流通額に対する手数料が会社の売上になるため、実はあまり会社の事業規模としては大きくないケースが多いです。

そのため手数料は=利益ではなく、手数料を売上として人件費や広告費、システムの運用費用や営業費用など様々な経費に使われています。

ときどきインターネットやSNSの書き込みで、「全部会社の懐に入っている!」「暴利だ!」みたいな事も見かけますが、株式会社として運営してるので、投資してくれた人や企業への還元も行うためそんなことはありません(笑)。

 

 

ココナラの決算公告

最新の「官報決算公告」によると、株式会社ココナラはなんと約10億円の赤字を出しています。

「え!赤字なの?」「ヤバイサービスだ!」と感じる人もいるので、そのような憶測含めていろんな情報発信がされているのが現状です。

筆者は本業で企業コンサルをしていますが、逆に言うとこれだけ派手な赤字を出して倒産してないココナラに興味を持ちました(笑)。

資金源を調べて見ると、、、

  • 2013年9月にニッセイ・キャピタルやアドウェイズなどから1億5000万円
  • 2015年11月にはジャフコ、SMBCベンチャーキャピタル、VOYAGE VENTURESなどから5億4000万円

このように高額の資金調達をしており、メルカリなどと同様で投資が盛んな将来を有望視されているプラットホームと言う評価のようです。

 

 

ココナラの運営経費は何に使われているか?予測

2020年の調べで株式会社ココナラには約80人の社員が在籍しており、求人サイトをみると年収で600万から800万の範囲で提示されており、IT企業としてはやや年収は低めの水準です。

社員年収を平均700万とした時、80人の社員数であれば人件費では5.6億くらいになりますね。

他にはプラットホームのサーバー費用なども1〜2億かかってそうですが、人件費を含めた他の経費の殆どは「広告宣伝費」や「営業獲得経費」となっていそうです。

 

ココナラの会員数を類似サービスと比較

  • ココナラ|会員数190万人(2020年Wantedlyより)
  • ストアカ|会員数50万人(2020年11月時点)
  • SKIMA|会員数10万人(2020年3月時点)
むぎちゃん
おおぅ、、ダントツなんだね!

3社とも比較的新しい会社ですが、ココナラが会員数で頭ひとつ飛び抜けているのがわかります。

PayPayも数百億円の派手な赤字を出していましたが、赤字原因のほとんどがサービスの認知や会員数を増やすための広告宣伝費によるものです。

ココナラも「スキルシェアマーケット」でトップを狙うため、赤字が出ても広告宣伝費を使ってユーザーを増やし、投資会社も将来性を見込んで赤字を折込済みで投資をしています。

 

メモ

販売者も購入者もサービスのユーザー数が多くないと、より多くの機会が生まれず結果的にサービスが衰退していきます。他のサービスよりも5%くらい手数料が高いですが、集客を代行しているので「あなたのための広告費」と捉えると良いでしょう。

 

広告宣伝費の参考

インターネット広告はGoogleの公式ツールを使うと誰でも出稿できます。

「アイコン 販売」「イラスト 販売」「デザインデータ 販売」と検索された時、検索結果に広告が表示されるようにする場合、230回クリックしてもらうには23,000円の費用が必要と言うシミュレーションです。

230人の人がBASEなどの販売ページに訪れてくれて、5,000円のイラストを仮に10%の人が購入してくれた場合、約10万円の収益で23,000円の経費になります(手数料換算で23%)。

 

メモ

オンリーワンの商品やブランドであれば、サイト訪問者に対して10%くらいは買ってくれるかもしれません。しかしながら一般的なECサイトの購入率は1〜3%くらいと言われているので、集客や広告の運用が難しいことが伺えます。

 

 

ココナラの手数料が高い理由|他サービスとの比較や使い道も解説|まとめ

今回はココナラの手数料が高い!と言う評判に対して、他社サービスとの比較や手数料の使い道などを解説しました。

筆者はアパレル系の小売業を経験していますが、通販サービスの某●タウンや百貨店への出店で委託販売をする場合は、売り上げに対して30%〜45%の手数料(販売委託料)を取られることが標準的です。

それほど集客力やユーザーに対する安心感を与えるプラットホームに「価値」があると言うことでしょう。

 

手数料が高くてもココナラを使うメリット

  1. 集客にコストや労力をかける必要がない
  2. 売れなくても月額費用など固定費がかからない
  3. 決済や支払いでココナラが仲介するので未払いリスクが低い
  4. 個人で販売サイトを出すよりもユーザーにとって安心感がある
  5. 不要な個人情報を取引相手に伝える必要がない

物もスキルやサービスも同様ですが、「0を1」にすることが一番難しいです。

そのため手数料が高くてもユーザー数が多く、より多くの販売機会を得ることの方がサービスや製品の改善につながるので手数料以上の有益な経験値が手に入ります。

「0→1」をクリアして「5を10」にして行くときに、利益率を高めるためにココナラの手数料と向き合うくらいが丁度良いと思います。

たとえ手数料が安くても、ユーザーが少なくてユーザーやサービスサイトの質が低いと、手数料以上に手間や労力がかかって第一歩目の売上が発生しません。

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それでは今回はここまでとします。

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